不動産鑑定士・伊藤由美子です。

前回のブログで、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて若い世代が地方移住に目を向けるようになっている、という話題を取り上げました。

同じようにコロナ下において一層の盛り上がりを見せているのが・・・キャンプブームです。
 
4465721_s

テントの輸入数量は、 2016年から4年連続で増加しています。(金額では2009年から11年連続の増加。横浜税関調べ。)
 
日経トレンディと日経クロストレンドが選ぶ「2021年ヒット予測ランキング」では”無人駅&辺境グランピング”が1位に輝きました。
 
 
 
なお、グランピングとは、”glamorous”と”camping”を合わせた造語で、 ホテル並みの設備・サービスがあって設営や食事の支度に煩わされることなく贅沢にアウトドアを楽しむことができるキャンプスタイルのことです。
 
林地の鑑定評価の際などには、キャンプ場用地としての利用可能性について考えることがあります。
 
キャンプブームが、いよいよ気になってきました。
 

ということで、調査に乗り出したところ…

横浜税関の「貿易統計・2020年9月貿易トピックス」の特集のなかに、キャンプブームについての詳しい分析がありました!
 
~キャンプブームのいま~

ソロキャンプ、おうちキャンプ、平日キャンプ、オートキャンプ、グランピングと、三密を回避しながらできる外のレジャーとしても人気が上昇中のキャンプ。ここ数年、キャンプを楽しむ人の層も、楽しみ方も増えてきました。1990 年代、アウトドアの一大ブームが起こり、RV 車(Recreational Vehicle)に乗って、家族でオートキャンプ場へ行き、野外クッキングをしたり、テントの中でくつろいだり、自然を満喫した人も多いのではないでしょうか。そして、ここ数年、家族やグループで、他人に気を使うことなくソロで、一人ひとりテントを持ち寄ってグルソロ(グループ+ソロ)で、と色々な形でキャンプが楽しまれています。

 
~1990年代の第一次ブームと現在の第二次ブーム~

業界によると、1990年代は、週休二日制の導入もあり、「オートキャンプ」が人気を博しました。その後、ブームが去り、マーケットはしぼんでいきましたが、2010年代後半から徐々にマーケットは拡大しているとのことです。
これは、①1990年代のアウトドアブーム時にキャンプを経験した子どもたちが親となり、家族や友人と再度キャンプをするようになったこと、②漫画や芸能人のソロキャンプ動画によって影響を受けた層がキャンプをするようになったこと、③ネット通販の拡大により、手軽にキャンプ用品を購入できるようになったこと、④スマホの普及により、キャンプの様子を SNS にアップして、世界中にその情報を拡散し、多くの人たちと楽しさを共感できるようになったこと等から、幅広い層の人がキャンプを楽しむようになったためとみています。

 
~キャンプブームのこれから~

① 幅広い層の人が様々な目的をもって、冬キャンプを含めオールシーズンでキャンプを楽しんでいること
② 設備の整った快適なキャンプ場が増えていること
③ 新型コロナウイルスの影響で外出自粛が広がる中、三密を避けながら楽しめる数少ないレジャーとして、キャンプやグランピングが盛況であること
④ リモートワークの普及で、ワーケーションという新しい働き方が注目を浴び、人と自然が近い距離で過ごすことが多くなれば、キャンプに対する関心は高くなること
⑤ 野外フェスティバルや防災への備えとしても需要がある等、テントの用途の多様化が進んでいること
等から、国内におけるアウトドア用品の需要は今後も伸びていく。

出典:税関ホームページ
横浜税関「貿易統計・2020年9月貿易トピックス・テントの輸入」を一部抜粋

 

さらにキャンプブームは、さまざまな新たな動きを生み出してしているようです。
次回以降のブログでは、新潮流を追いかけてまいります。

 

山林・林地・立木・森林・原野の評価を承っております↓

**◇◆どうぞお気軽にご相談下さい◆◇***************************

ウェブフォームはこちらです ⇒ www.fra-c.co.jp/contact/

お電話、土日祝日もお受けします! ⇒ 03-3626-5160

【初回ご相談無料】 株式会社FRAコンサルティング

***********************************************************