Monthly Archives: 1月 2022
FRAコンサルティング・代表の降矢等です。
公益社団法人東京都不動産鑑定士協会が、不動産鑑定士の多様な働き方を紹介する動画シリーズ「鑑定士×多様性」の新作 ”鑑定士×マルチキャリア” を公開しました。
不動産鑑定士でありながら、不動産仲介やMA仲介などさまざまな仕事をマルチに手がける方が登場します。
ぜひご視聴ください!
「鑑定士×多様性」シリーズにつきまして、現在公開中の以下動画は、こちらよりご覧いただけます。
Vol.00 予告編
Vol.01 第1回「鑑定士×自分らしさ」
Vol.02 第2回「鑑定士×オーケストラ」
Vol.03 第3回「鑑定士×マルチキャリア」
また新作の公開がありましたらご案内を差し上げます。
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不動産鑑定士・伊藤由美子です。
前回まで、広島の再開発、 ”新しいものへと変える” 話題をお届けしてきましたが、本日は、金沢の ”古いものへと戻す” 動きについてのブログです。
前田家の城下町として発展した金沢市は、旧町名の復活に力を入れていることで知られています。
昭和37年に合理的な住居表示の制度について必要な措置を定めた 『住居表示に関する法律』 が制定され、所在をわかりやすくするための町名の整理・統合が全国で進められました。
このときに金沢でも藩政期に由来する由緒ある町が、範囲の大きな町へと組み込まれていきました。
このときに失われた町の名前が「旧町名」です。
旧町名復活の目的を、金沢市はコミュニティの再生としています。
旧町名は、その土地の歴史を刻み、人々の営みや情景を映すかけがえのない貴重な歴史的文化資産です。旧町名やその町の歴史を学び知ることによって、私たちの町と郷土への誇り、そして、愛着を新たなものとし、住民同士の交流とまちづくりに活かしていくことは、よりよいコミュニティを推進していく上で重要であると考え、金沢市は旧町名復活を推進しています。
金沢市ホームページより
1999年金沢市において全国ではじめての旧町名復活が実現。
尾張町2丁目の一部となっていた浅野川沿いの江戸期以来の茶屋街が、旧町名の 主計町(かずえまち) に戻りました。
前田利家の孫を妻とした加賀藩士の富田主計(とだかずえ)の邸地であった歴史ある土地だそうです。
以後、現在まで市内で25の旧町名が復活を果たしています。
詳しくは、金沢市ホームページ 「旧町名の復活」 をご覧ください。
金沢は古都としてインバウンド人気も高い都市ですが、旧町名は対外的なブランディング効果を発揮し集客増にもつながったそうです。
なお、東京都では2018年に千代田区において、旧町名の 神田猿楽町 と 神田三崎町 が復活しました。
それぞれ一度は取り外された冠称「神田」が、地域住民の要望によって戻りました。
新たな魅力を打ち出すのか、旧き良きを大切にしていくのか。
向かう方向性は逆となっても、その土地の強みを見極め、志をもってまちづくりに取り組む姿勢が大切なのだと思います。
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FRAコンサルティング・伊藤由美子です。
中国・四国地方最大の都市・広島市では、近年、活発な再開発の動きがあります。
その一部についてご紹介するブログの3回目、こちらが最終回となります。
本日は、「グローバルMICE都市」※として飛躍を目指す広島が、期待を寄せる 大型ホテルの新規開業 の話題です。
※広島市は、他の全国11都市とともに、観光庁からグローバルレベルで誘致競争力が高く集中支援すべき「グローバルMICE都市」に選定されている
MICEとは、企業等の会議(Meeting)、企業等の行う報奨・研修旅行(Incentive Travel)、国際機関・団体、学会等が行う国際会議(Convention)、展示会・見本市、イベント(Exhibition/Event)の頭文字のことであり、多くの集客交流が見込まれるビジネスイベントなどの総称です。
出典:観光庁ホームページ
MICEの開催は、「経済的波及効果」だけでなく、ビジネス・イノベーション機会の創出や本市の文化・産業・人材育成等への影響等の「社会的波及効果」を生み出すなど、都市の競争力強化を図ることができます。
出典:広島市ホームページ
「グローバルMICE都市」(観光庁) を加工して作成
コロナ禍に水を差された格好となっていますが、訪日外国人の増加を受けて、近年の広島はホテルの建設・開業ラッシュの状態にありました。
昨年私が広島駅前のホテルに宿泊した際には、周辺に築浅ホテルが多数見られました。
ただ、これら新設ホテルは多くがビジネスホテル。
大規模なMICE開催は困難です。
これまで市内でMICE開催があったのは 「リーガロイヤルホテル広島」 「グランドプリンスホテル広島」 「シェラトングランドホテル広島」 等でした。
ここに新たな選択肢として加わるのが、この秋、原爆ドームや市中心繁華街から徒歩圏内に開業する「ヒルトン広島」です。
かつて公共施設があった土地を県が主導し再開発。
中四国へのヒルトン初進出となります。
■ヒルトン広島
所 在 地: 広島市中区富士見町11-12
敷地面積:6,403㎡
延床面積:48,027.70㎡
建物規模:地上22階
客 室 数: 客室420室
ボールルーム(8,744㎡)、レストラン(2,133㎡) 、チャペル(2,030㎡)、プール・フィットネス(2,030㎡)、等施設を備えます。(広島県公表資料より。)
コロナ収束後には、インバウンド宿泊や大型イベントの需要の受け皿として、地域経済の活性化を牽引する施設となることでしょう。
さて、余談です。
昨年公開された映画『ドライブ・マイ・カー』は広島が主たる舞台となっています。
主演の西島秀俊さんと岡田将生さんがグラスを傾けるシーンは、「シェラトングランドホテル広島」のバーで撮影されたそうです。
見たあとに感想を語り合いたくなるような映画でした。DVDが来月リリースです。
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前回ブログではJR広島駅北口側の開発案件をご紹介しました。
駅の南口側では、より大規模に、再開発が進行中です。
施設整備の完成予定順にご紹介しますと、
2022年 日本郵便新ビル
2025年 新広島駅ビル
路面電車乗り場再整備
2026年 ペデストリアンデッキ
広島駅南口広場再整備
と、駅風景を一変させるであろう工事の数々が行われています。
これら事業の概要についての広島市の説明です。
広島駅南口広場の再整備等においては、JR西日本が実施している現広場の自社所有部分上空の立体利用を前提とした駅ビルの建替え(令和7年春開業予定)と連携し、路面電車を新駅ビルの2階レベルへ高架で進入させることで生まれる空間や新駅ビル1階などを活用して、広場を約1.4倍に拡張することにより、駅周辺に点在するバスの乗降場を集約するなどの再整備を行います。
併せて、広場や新駅ビルを中心に広島駅南口Aブロック・Bブロック・Cブロック、及び日本郵便の新ビル方面へのペデストリアンデッキを設置し、駅自由通路とつながる2階レベルの歩行者ネットワークを構築します。
また、路面電車について、広島駅と紙屋町・八丁堀地区間の所要時間の短縮などを図る駅前大橋ルートを新設するとともに、既存路線を活用して市内中心部を環状で結ぶ循環ルートを整備し、沿線地域の利便性の確保や賑わいの創出等を図ります。
この大変化、都内でいえば渋谷駅のようですね。
各事業の詳細は以下ウェブページにまとめられています。
日本郵政グループプレスリリース 「広島駅南口における開発計画について」
旅行者の立場で一番気になる新ビルの概要は、以下です。
(日本郵政およびJR西日本の公表資料より)
■仮称・広島駅南口計画(日本郵便新ビル)
開業予定:2022年秋
延床面積:約44,800㎡
建物規模:地上20階
用 途 :事務所、店舗、自走式駐車場
■新・広島駅ビル
開業予定:2025年春
延床面積:約111,000㎡
建物規模:地上20階・地下1階
用 途 :店舗、ホテル、駐車場
変わる広島駅を再訪する日が待ち遠しいです。
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FRAコンサルティングの伊藤です。
前回ブログでお知らせしたとおり、今回より3回のブログで広島市内の開発案件を取り上げます。
初回は広島の陸の玄関口・JR広島駅の北口について見てまいります。
昨秋、駅北側の「二葉の里地区」にある、 約1.9ヘクタールの土地 の取引がニュースとなりました。
売却したのは、世界最大の家具販売チェーンであるイケアグループ(スウェーデン)の日本法人。
購入したのは、住友不動産です。
国有地であった当地はイケア・ジャパンの店舗用地として2013年に47億550万円で落札されたものの、着工のないまま駐車場となっていました。
この背景にあるのは…イケアの出店戦略の見直しです。
倉庫型の大型店を展開、組み立て式家具の販売を中心に北欧の世界観に基づく雑貨売り場やカフェも併設して事業を拡大してきたイケアですが、消費者の嗜好の変化に対応し、ここ数年、世界で都心型小型店舗の展開に乗り出していました。
日本でも、コロナ禍のなか、原宿、渋谷、新宿、と順次新店がオープン。
いずれの店舗も若者や女性で賑わっています。
イケアの広島での出店戦略はどうなるのか、 「地区計画やまちづくりガイドラインに沿い、広島市の発展に寄与するような開発をしていきたい」 とする住友不動産がどのようなプランを出してくるのか、広島の方々は状況を注視しています。
元イケア予定地と同じ「二葉の里地区」には、もうひとつ案件があります。
駅前にJR西日本広島支社 がありましたが、同支社が2020年11月に新社屋へと移転。
旧社屋の一部撤去工事が2021年5月に始まっています。
JR西日本の発表によれば、撤去部分の暫定的な開発を進めつつ、最終的な土地開発方針を固めていく流れのようです。
「二葉の里地区」の両案件、いずれも県・市・民間事業者の連携のもとで、将来像が見出されていくことと思います。
さて、余談となりますが… イケアの広島への大型店出店見送り発表とほぼ同タイミングで、同社がフィリピンに初出店したとの報に接しました。
マニラの巨大商業施設に隣接する店舗の延床面積は68,000㎡(東京ドーム約1.5個分)で、世界最大だそうです。
広い店内で小さな子どもたちを連れたフィリピンの大家族が買物を楽しむ姿が目に浮かびました。
【関連記事】
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不動産鑑定士・伊藤由美子です。
前回ブログで弊社代表の降矢が 「令和2年国勢調査」 を取り上げました。
活動・訪問してきた都道府県について、人口に関する最新状況を一覧すると、肌で感じた土地柄のいまとこれからにつき一層思考が深まるような気がいたします。
全国各所に思いを馳せたところで、本日のブログより「広島」と「金沢」の話題をお届けしたいと思います。
それぞれ、言わずと知れた中国地方および北陸地方の最大都市ですが、昨年行く機会がありました。
金沢は今回が初リポートとなりますが、広島については2年前にも記事をあげております。
『アンデルセン』と『BLUE BOTTLE COFFEE』 ~元気をくれるカフェ
2つ目の記事で、広島発祥のベーカリー『アンデルセン』の広島本店は工事中、新店舗にいつか行ってみたい、と書きましたが、この願い、叶えることができました!
広島を代表する本通商店街にあるお店は、想像していた以上に美しい佇まいで、賑わう店内は食を満たすのみならず文化の発信地となっていました。
1925年に旧三井銀行広島支店として竣工され、様々な歴史をくぐり抜けてきた建物を活かして、広島アンデルセンが誕生したのは1967年の10月のこと。
それから約半世紀。たくさんの思い出がつまった建物にいったんお別れを告げて、2020年8月、私たちは本通の地に新たな命を吹き込みました。
パン購入だけでなく、お茶や食事のスポットとして広島の方々に大人気のようです。
広島市中心部にお出掛けの際は、ぜひお立ち寄りになってみて下さい。
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FRAコンサルティング代表の降矢等です。
三が日が土日と重なったこの年末年始、ご勤務先の業種によっては短い休暇となったかと存じます。
限られた時間であれど、身が引き締まる新年、みなさまそれぞれに思いを巡らせお過ごしになられたことでしょう。
将来予測に際しては、各種データが助けとなります。
代表的な基幹統計(総務大臣が指定する特に重要な統計)である「国勢調査」
最新調査年2020年の国勢調査人口(確定値)が1ヶ月ほど前に公表されました。
わが国の人口は1億2614万6千人(2020年10月1日現在)
2015年調査に引き続き、人口は減少しています。
2015年からは0.7%の減少で、これは年平均だと0.15%減との計算となります。
以下、総務省公表の図表をお示しします。(出典:総務省ホームページ)
東京都の人口は、1404万8千人で都道府県別で最多となりました。
東京圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)人口は3691万4千人で、全国の約3割(29.3%)を占めています。
都道府県別人口増加率は、3.9%で最高値となった東京都はじめ8都県でプラス(人口増加)となりました。
一方、39道府県についてはマイナス(人口減少)を呈し、うち33道府県で減少幅が拡大しました。
不動産の鑑定評価では、人口動態を踏まえた地域の将来予測が欠かせません。
マクロの視点とミクロの視点の双方に立った鑑定評価で、本年も皆さまのお役に立っていけましたら幸いです。
【関連記事】
不動産鑑定評価に、統計情報は欠かせません
賃料評価に活用!「消費者物価指数」「企業向けサービス価格指数」
過去時点の建物評価に活用!「建設工事費デフレーター」
不動産価格の暴騰・暴落が起きる理由
本日10月18日は「統計の日」です
精緻な分析に基づき、鑑定評価をさせていただきます↓
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昨年は格別の御厚情を賜り、厚く御礼を申し上げます。
本年も一層のサービス向上を目指し、スタッフ一同誠心誠意努めてまいります。
変わらぬご愛顧を賜わりますよう、宜しくお願い申し上げます。
皆様のご健勝と益々のご発展を心よりお祈りいたします。
株式会社FRAコンサルティング
代表不動産鑑定士
降矢 等
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