不動産鑑定評価、全国出張いたします ~北は北海道

2026/01/27

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代表の降矢 等です。

前回のブログでは、伊藤が最近の沖縄(石垣島)出張について振り返っておりました。

私自身も、三十年を超えて鑑定業に携わるなかで、数千件の不動産を評価し、全国への出張は数百回を数えるようになりました。

評価させていただいた物件は、住宅やオフィスはもとより、ホテル、旅館、老人ホーム、ゴルフ場、レジャー施設など、多岐にわたってきました。

私の記憶に深く刻まれている旅に、北海道への出張があります。もうずいぶん昔の話です。

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独立して間もなく、今後安定的に仕事を受注できるのか不安を抱えていた時期に、まとまった件数のデューデリジェンスのご依頼がありました。

当時は不良債権処理が社会問題となっていて、収益性を中心に調査を行う不動産デューデリジェンスのニーズが非常に高い時代でした。

お客さまから大量の案件についてスピーディーな納品を求められることも多く、市場参加者の目線が養われ、今思えば、鑑定士として大いに鍛えられました。

このときの対象物件は全国各地に分散しており、他の鑑定事務所とチームを組んで対応しました。

私は北海道の複数物件を担当することになりました。

限られた持ち時間で、必要な調査を完遂できるのか、羽田空港を飛行機が離陸したときからすでに、緊張感がありました。

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幸い、対象不動産の調査は順調に進んだのですが、市場調査で予期せぬ事態となりました。

リストアップしていた不動産会社を一軒一軒訪ね、話を伺っていくのですが、普段コミュニケーションに困ることはあまりない私が、このときはなぜか話がかみ合わなかったり、担当者の方が席を外していたりと、思うように調査が進まず、焦りばかりが募っていきました。

そんなとき、予定にはなかった一軒の不動産会社が、ふと目に留まり、思い切って飛び込んでみることにしました。

気が急いて早口で質問を重ねる私に、店頭の初老の男性は穏やかに応答してくださいました。

小さな店構えながら、先代から不動産業を営まれていて、男性は地域の実情や市況についての精通者でした。

情報が得られて肩の力が抜け、安堵の気持ちが広がったのを、今でもよく覚えています。

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お礼を申し上げて店を辞そうとしたとき、「このまま帰るだけなら、まぁ一杯」と、日本酒の入ったお猪口が差し出されました。

元来話好きで、日本酒にも目がない私は、お言葉に甘え、鑑定士になって独立に至る経緯や好きな音楽の話などをしながら、飛行機の時間ぎりぎりまでご一緒させていただくことに。

別れ際に「ちょっと送りたいものがあるから」と住所を尋ねられ、自宅アドレスをお伝えしてお店を後にしました。

ほろ酔い気分のなか、幸福な一期一会の時間の余韻とともに帰京しました。

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そして数日後・・・その方から新巻鮭が届き、家内ともども大変驚きました!

仕事の旅先での出会い、人と人とのご縁の温かさに心を打たれ、独立した身として「これからも頑張っていこう」と大きな勇気をいただいた出来事でした。

これまでのご縁、そしてこれからの新たなご縁を大切に、誠心誠意、皆さまのお役に立てる仕事を続けてまいります。

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