【不動産鑑定士が整理】相続に関わる士業それぞれの役割

2026/02/25

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不動産鑑定士・降矢 等です。

不動産相続の手続きは、法務・税務・登記・不動産評価など複数の専門領域が重なり合い、税理士・弁護士・司法書士・行政書士といった士業が携わります。

この各士業の役割や登場するタイミングについて、「誰に何を相談すればよいのか、どの段階でどの専門家に頼るべきなのかが分からない」というお声をよく伺います。

本稿では、不動産相続における各士業の役割を整理してまいります。

不動産相続に関わる士業とその役割

税理士 ― 相続税実務の中核

税理士は、相続税の申告代理および税務相談を独占業務とする専門職です。

おもな関与場面:

  • 相続税の課税対象財産の把握
  • 財産評価(国税庁路線価等による評価)
  • 相続税額の算定
  • 相続税申告書の作成・提出
  • 相続前後の税務戦略の提案

相続開始後、10か月以内の申告期限に向けて、実務の中心的存在となります。

弁護士 ― 紛争・法的整理の専門家

弁護士は、相続に関する紛争が生じた場合に重要な役割を担います。

おもな関与場面:

  • 遺産分割調停・審判への対応
  • 遺留分侵害額請求への対応
  • 遺言無効確認訴訟
  • 共有物分割請求

相続人間の利害が対立した場合には、代理人として交渉・法的手続を担います。

司法書士 ― 登記実務の担い手

司法書士は、不動産の相続登記を中心とする登記手続の専門家です。

おもな関与場面:

  • 相続登記申請
  • 遺産分割協議書の作成支援
  • 法定相続情報一覧図の作成
  • 家族信託の組成支援

2024年4月から相続登記が義務化されたことにより、その役割はさらに重要性を増しています。

行政書士 ― 文書作成と手続支援

行政書士は、相続に必要な書類作成を幅広くサポートします。

おもな関与場面:

  • 自筆証書遺言の作成支援
  • 遺産分割協議書作成支援
  • 農地転用や各種行政手続

特に不動産が農地や許認可物件である場合には重要な存在です。

不動産鑑定士 ― 不動産の適正価値を評価する専門家

不動産鑑定士は、不動産鑑定評価書の作成を独占業務とします。

おもな関与場面:

  • 相続不動産の時価把握のための評価
  • 等価交換等のための評価
  • 調停・訴訟用の鑑定評価書作成
  • 不動産有効活用策の提案

相続対策段階から遺産分割・紛争対応に至るまで、関与できる領域は広範にわたります。

不動産鑑定士と他士業との連携

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不動産鑑定士は他の士業の方々と以下のような場面で連携し、より良い不動産相続に貢献いたします。

税理士との連携

  • 相続税評価額と鑑定評価額の比較
  • 評価が難しい不動産の鑑定
  • 節税対策としての不動産活用提案

弁護士との連携

  • 遺産分割協議における不動産価値の客観的提示
  • 紛争解決のための評価書作成

司法書士との連携

  • 名義変更前の不動産価値の把握
  • 家族信託における不動産評価

行政書士との連携

  • 遺言書作成時の不動産価値の明確化
  • 相続関係書類作成のための資料提供

不動産鑑定士から皆さまへのメッセージ

相続は複雑で、ときに負担の大きいプロセスですが、横断的な専門家の連携によってより良い結果が得られます。

FRAコンサルティングは、税理士・弁護士・司法書士・行政書士の皆さまと手を携え、不動産所有者の方々の相続をサポートしてまいりました。

不動産の客観価値の把握や、税務・訴訟・交渉における裏付け資料として鑑定評価が必要な際には、実績豊富な弊社不動産鑑定士へぜひお声がけください。

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