『やとのいえ』

2022/05/13

 
FRAコンサルティングの伊藤です。
 
以前のブログで 『ちいさいおうち』 という翻訳絵本を取り上げました。

ある「おうち」が変わりゆくまちの様子を見つめる物語、原書は1942年にアメリカで出版され、世界中でロングセラーとなっています。
 

【関連記事】 不動産につながる本:『ちいさいおうち』

 

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この 『ちいさいおうち』 の日本バージョンといえそうな絵本が、2020年に出版されました。
 
『やとのいえ』 (八尾慶次作、偕成社)です。

 
 
 
 
東京都の 多摩ニュータウン にある谷戸(やと)をモデルに、明治時代から現在にいたるまで、150年間の土地とそこに暮らす人々の生活の変化が描きだされます。
 
 
語り手はこの地にたたずむ十六羅漢(らかん)たちです。
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十六羅漢とは、お釈迦様の特に優れた代表的な16人のお弟子さんたち、とのこと。
 
お地蔵さんと同じ?! かと思いましたが、お地蔵さん(地蔵菩薩)とはまた違うようです。

 
 

絵本の冒頭部分を引用します。
 

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あるところに、なだらかな おかと たにが つづく、やと という ちけいを ひらいてできた 村が ありました。
田んぼのせわや はたけしごとは、らくでは ありませんでしたが、 村の人が、このおだやかな日々が つづくようにと、ぼくたちを 石の中から ほりだして、みちばたに おいてくれました。

そうして いえが たち、新しい かぞくが やってきました。
ぼくたちは ここに たたずみ、ゆたかな やとの くらしを 見つめます。

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明治の世となって、100年ほどのどかな村の暮らしが続きます。

しかし今から50年ほど前、開発の波が押し寄せ、むらは郊外住宅地・ニュータウンとなってさま変わり。

やとのいえも建て替えられました。
 
家も周囲の環境も変わったけれど… そこでの人のいのちの営みは変わらず続いていく。

そんなお話です。
 
 

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巻末には、本のなかで描かれた各年代のいえと周囲について、詳しい解説が添えられています。
 
 
 
 
 
不動産の鑑定評価では、評価対象土地について、埋蔵文化財包蔵地ではないか、土壌汚染の可能性がないかを、必ず調査します。

今後、ニュータウンの土地の地歴調査をするときには、この絵本で目にしたイメージが頭に浮かびそうです!
 
 
 
昨年、「産経児童出版文化賞」の大賞を受賞した 『やとのいえ』

皆さまどうぞ一度お手に取ってご覧になってみてください。
 
 
 
 

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