2017/12/26
こんな言葉があるそうです・・・「寝た子をおこす、地籍調査」
重ねて申し上げますが、地籍調査は社会的意義ある事業です。
個人の立場から地籍調査をみると、通常は個人の手間と費用によって行わなければならない隣地との境界確認や土地実測が、公による人的・費用的なサポートを受けて実現する、というのはメリットです。
その一方で「寝た子をおこす、地籍調査」が示唆するリスクはというと…
これまで様子見していた隣地との境界争いに向き合わざるをえなくなった末に決着がつかない、自身や隣人が測量結果の面積に納得できない、隣地所有者の境界確認立会が得られない、といった問題が地籍調査の過程で発生し、この解決がかなわず、最終的に「筆界未定」の扱いとなってしまうことです。
土地の境界が定まっていないと、不動産の利用や処分に不利益が生じます。
・相続・贈与・売買のために分筆登記したくても、原則として出来ない。
・後日、境界を決めようとするときは、隣地所有者の承諾取り付けや手続き費用の負担が生じる。
・抵当権の設定が難しい。
このような状況から、筆界未定地は売却したくてもなかなか買い手がつかなくなり、資産価値の低下が避け難くなります。
個人がデメリットを被るだけでなく、筆界未定地となった土地を公共事業用地とする際に事業期間やコストに負の影響が生じてしまった事例も、各地で見られています。
筆界未定の回避には、土地所有者お一人お一人が実際に地籍調査の連絡を受ける前に、地籍調査を知り理解を深め、地域として地籍調査実施に前向きな機運が広がっているという状態が一助となるかと思います。
国土交通省は、地籍調査webサイト という情報サイトを立ち上げています。
サイト内の「まんが地籍調査」 は、地籍調査の全体像をまず掴むためにおススメです。
当ブログシリーズと併せて、是非上記サイトもご覧になってみて下さい!
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