2017/12/19
不動産鑑定士・伊藤由美子です。
前回まで5回のブログで、地籍調査の制度や状況を概観してまいりました。
今回からは、都市部(東京・世田谷)の地籍調査の実際を、お伝えしたいと思います。
(2016年度末時点・国土交通省調査)
世田谷区で地籍調査実施済み・実施中の地域は、左図の赤く色付けされた地域です。
(2017年度4月時点・同省調査、図は同省HPより)
先日、世田谷区役所にて地籍調査を担う道路・交通政策部の方とお話する機会をいただきました。
お時間を取って下さったSさんは、私の自宅周辺の工区のご担当者でした。
Sさんの根気強いお取り組みのお陰様で、「筆界未定※」になるという地籍調査が実施で生じる最大のリスクが工区全体についてクリアされました。
※「筆界未定」については、追って別のブログ項目を設けて詳述いたします。
Sさんに伺った世田谷区の地籍調査事業の概要は以下のとおりです。
・現在3工区が実施中。これを専任・兼任含めて5名の職員の方で担当している。
・平成16年度に若林5丁目地区に着手し事業スタート。平成28年度末で調査対象区域の2.7%が完了となる予定。
・地籍調査実施地域は、区役所周辺、外環道周辺で選定されたというわけではない。若林5丁目地区の隣接地へと広げる一方、若林エリアと地域性が違うところとして大蔵エリアが設定されたと聞いている。
次回からは、地籍調査の実施で私たちの前に立ちはだかる二つのハードル、「面積のズレ」「筆界未定」 の話へと進めてまいります。
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