2018/09/21
不動産鑑定士の降矢等です。
今週発表があった平成30年地価調査で、台東区の担当グループの幹事を務めさせていただきました。
前回のブログでお知らせしたように、都内の商業地にある地価調査対象地について、平成30年7月1日時点の価格の前年同日時点からの価格変動をランク付けしたところ、上昇率ランキングの2位と5位に浅草エリアの地点が入りました。
西端を上野駅・東端を浅草駅とする下↓の地図で、青色シールに5-1・5-17と黒数字で記されているところがその場所です。
(赤色〇もつけています。)
浅草1丁目(5-1地点)は15.4%、西浅草2丁目(5-17地点)は13.3%、この1年で地価が上がりました。
定番の観光スポットである浅草寺を中心に、浅草は外国人に人気の街であり続けてきました。
その浅草の地価がここにきて一段の上昇を見せた理由は、”「国際通り」の壁”を越えて、賑わいに広がりがもたらされたことにあります。
先ほどの地図をもう一度ご覧ください。
浅草寺の西側を南北に走る太い道路が国際通りです。
かつて、浅草を訪れる外国人旅行者が国際通りを越えて西浅草や松が谷へと進むことはほとんどありませんでした。
個人旅行の外国人は、浅草駅に降り立ち、浅草寺周辺を散策し、浅草駅に再び戻って別のスポットへと電車で向かう、ということが多かったのです。
しかし、昨今のSNSの発達により、国際通りを渡った西方に、ユニークなかっぱ橋道具街があり、中小神社仏閣も集積していることが外国人に知られるようになりました。
その結果、そぞろ歩きを楽しみながら上野方面へと流れていく旅行客が増加しています。
東京スカイツリーから浅草へ、浅草から上野へ・・・東京の下町観光ルートの中心にある浅草に対して、ホテルや飲食、各種サービス事業者の投資意欲は旺盛です。
変わる浅草を感じに、皆さまも是非一度お出掛け下さい。
不動産についてのご相談ごとがおありの方は、そのまま弊社の方へも是非・・・お電話(03-3626-5160)でお気軽にご連絡ください。
左の写真は、私どもの事務所のビル前より撮影したスカイツリーです。
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