2022/07/05
不動産鑑定士・伊藤由美子です。
先週は猛暑日が連続し、普通に暮らすことに身の危険を感じるような状況でしたが、皆さまご体調にお変わりはありませんでしたか。
7年前にはこのようなブログ投稿をしていましたが…
もはや、諸手を挙げて、夏を喜んではいられなくなっています。
ここ数年の自然環境の変化は、異常気象として特別視してやり過ごすのではなく、厳しい環境を受け入れ、社会として適切な対応を取っていく段階に入りはじめています。
すでに降雨については、量に頻度に、年を追うごとに激しさを増したことで、水害リスクの見方が変わりました。
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水害ハザードマップ強化の動きは、不動産価格にどのような影響をおよぼすか?
いまはまだ驚きをもって語られている夏の酷暑が当たり前となっていけば… 土地の方位の見方も、変わってくるかもしれません。
市街地を住宅地と商業地に分けたとき、住宅系の土地について方位が不動産価格に影響します。
そして同じ住宅地でも、方位の影響はマンション用地よりも戸建て用地により強く出ます。
土地価格に格差を生じさせる要因である住宅地の方位は、南、東、西、北、の順に好ましいとされています。
しかし、夏場、日が上ったと同時に強烈な日差しが室内に入りはじめ、それが一日中続くとなると…
真夏の過酷さを避けようと、南向きを望まない方が増えてくることがあるかもしれません。
これまでも、外勤の共働きで、お子様も遠方の学校に通学、日中は誰も在宅していないご家族などからは、「日当たりにはこだわらない」 「朝の光を楽しめる東向きがいい」といったお声がありました。
市場に成り代わって不動産の評価を行う私ども不動産鑑定士は、方位という価格形成要因について、土地の主たる需要者を見定めて、その需要者目線で実情を踏まえて検討・判断をしてまいります。
皆さまが不動産を購入なさる際には、方位について一般論としての良し悪しの判断にとどまらず、どのような不動産利用を予定しているのか、土地の個性が方位のメリットを制約しないか、あるいは逆にデメリットを解消しないか、一歩踏み込んだ検討をなさってみて下さい。
今日のブログは自宅で書いているのですが、いま学校から戻った息子より、クラスの水槽で飼っているグッピーが、水温が高くなりすぎて死んでしまった、との話がありました。。
まだまだ蒸し暑い毎日が続きます。
どうぞくれぐれもお身体をお大事にお過ごしください。
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