無道路地の鑑定評価の事例 ~隣地の一部取得を前提に

2018/04/27

無道路地の鑑定評価事例のご紹介・その2です。

無道路地の価格はどのように鑑定するか』をご参照の上、お読みください。

 
mudouro-2

【案件概要】

依頼者:無道路地の所有者

依頼目的:売買の参考

正常化:隣地の一部買収による

 
評価対象土地である無道路地と都道の間に他人地(隣地)があります。

 
隣地は現在、コインパーキングとなっています。この利用現況をふまえ、隣地の一部(図の濃黄色部分)買収の申し出に応じてもらえる可能性ありと判断しました。

ただし、隣地所有者とは鑑定評価時点で買収交渉には入っていない状態です。

 
【評価手法】

当地域の標準的な画地の土地単価を査定し、

 
・買収後旗竿状土地(無道路地+隣地一部)

について、標準的画地の単価に基づく金額に不整形(L字型)のマイナス補正を行い、価格を算定しました。

 
・買収する隣地一部

は、買収に応じてもらうため、標準的画地の単価に基づき(間口狭小・奥行長大とのマイナス補正なく)価格を算定しました。

 
旗竿状一体地価格-隣地一部価格

として得られた価格に、隣地買収の不確実性ほか市場性減価を加味して、本件の無道路地価格を決定しました。

 

 

不整形地の価格についてわかりやすくご説明をいたします↓

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