2020/11/24
不動産鑑定士・伊藤由美子です。
先日、神宮前・原宿エリアへ行ってまいりました。
このエリアでは店舗ビル等を複数棟、同時に評価させていただくことが多いのですが、その際には物件間の優劣・格差について現地の状況に基づく細やかな見極めが欠かせません。
そのため、都内でも特に、裏道まで歩き回るクセがついているエリアです。
さて、今回は珍しく?ずっとメインストリート沿いを歩きました。
変わる原宿、変わらない原宿の様子を、今回と次回のブログで皆さまにお届けします。
スタートは渋谷方面から。明治通り沿いを歩きました。
RAYARD MIYASHITA PARKを通り過ぎて、5分ほど行くと…
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アメリカ・ニューヨーク発祥のコミュニティ型シェアオフィスの雄・WeWork(ウィーワーク)のビルが。
一棟すべてがWeWorkであるこちらのWeWork Icebergは、2018年8月に国内5番目の拠点として開設されました。
コロナ禍でソーシャルディスタンスというこれまでになかった概念が登場しました。
オフィス空室率の上昇が見られ、企業はオフィス戦略の見直しを始めています。
このような環境変化がシェアオフィスへのニーズにどういった変化をもたらすかが気になります。
そのまま、明治通りを進み、神宮前交差点を越えた先で、竹下通りに入ります。
原宿駅にあと少し、というところで、左手に現れるのが、今年6月に開業したWITH HARAJUKU(ウィズ原宿)への入り口です。
WITH HARAJUKUは、店舗や賃貸マンションのほかイベントホール、シェアスペース、シェアオフィスから成る複合施設です。
■WITH HARAJUKU
開業日:2020年6月5日
敷地面積:約5,067.99㎡
建築面積:約約4,200㎡
延床面積:約26,600㎡
店舗面積:約10,300㎡
建物構造:SRC(鉄骨鉄筋コンクリート)造、RC(鉄筋コンクリート)造、S(鉄骨)造など
店舗数 :14
住戸数 :53
未来を紡ぐ“たまり場”をコンセプトに掲げるWITH HARAJUKU。
ユニクロとIKEAという郊外で事業を伸ばしてきた企業の、新タイプの大型店舗/初の都市型店舗が核テナントとなっており、新しい刺激が得られます。
ティーンエイジャーの聖地・竹下通りがWITH HARAJUKUの登場で変わっていくかもしれません。
あるいは、WITH HARAJUKUのほうが、竹下通りからの風を受けて、より若者寄りの商業施設へと変わっていく可能性も…
街が変わり、不動産が姿を変えていく。
不動産の存在が、街を変えていく。
勢いのある街ほど、この相互作用は顕著であるように思います。
これからも原宿がどう新しくなっていくか、定点観測を続けます!
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