2018/02/16
代表鑑定士の降矢等です。今年に入って初めてのブログ記事執筆になります。
例年通り、年頭は地価公示ほか公的評価に全力投球しておりました。
さて、先日まで伊藤が世田谷区の事例を盛り込みつつ地籍調査についてお伝えをしてまいりましたが、弊社のある墨田区での地籍調査は、世田谷区とは違う運営がなされています。
実は「地籍調査」は、「街区調査」と「一筆地調査」から成り立っています。
「街区調査」とは民有地と官有地の境界の調査、すなわち私たちの所有地と道路等との官民の境界を明らかにしていくものです。
「一筆地調査」は、土地について一筆ごとに所有者・面積・地目・地番・境界を調査し、民有地間を含む筆界を確定していく作業です。
世田谷では「街区調査」と「一筆地調査」が一連の流れとして行われていますが、墨田ではまず区内全域について「街区調査」を先行させ、その完了後に「一筆地調査」に入ります。
現在この街区調査の達成率は、墨田区の担当部局によると6~7割との由です。
いまから数年前、弊社のある錦糸一丁目8番街区でも「街区調査」がありました。
調査担当の方の明治時代にまで遡ったという調査によれば、弊社のあるビルが建つ土地と前面道路との正確な境界は、現状境界と見える場所より、5cm~15cmほど私ども民間の側に後退した地点にある、とのこと。
ビルの建替え等の段階で、官民境界を区と協議することになりそうです。
墨田区その他の自治体でこのような2段階の運営が行われているのは、都市部で滞っている地籍調査の進捗(参考:地籍調査とは その③ ~都市部での地籍調査 )を、取り組みやすい官と民の境界を先に固めていくことで、スピードアップするためです。
国土交通省 地籍調査Webサイト ~都市部官民境界基本調査 に「街区調査」の先行実施についての詳しい説明があります。こちらもご覧下さい。
物件の境界確認には常に細心の注意であたります↓
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