2022/01/14
FRAコンサルティングの伊藤です。
前回ブログでお知らせしたとおり、今回より3回のブログで広島市内の開発案件を取り上げます。
初回は広島の陸の玄関口・JR広島駅の北口について見てまいります。
昨秋、駅北側の「二葉の里地区」にある、 約1.9ヘクタールの土地 の取引がニュースとなりました。
売却したのは、世界最大の家具販売チェーンであるイケアグループ(スウェーデン)の日本法人。
購入したのは、住友不動産です。
国有地であった当地はイケア・ジャパンの店舗用地として2013年に47億550万円で落札されたものの、着工のないまま駐車場となっていました。
この背景にあるのは…イケアの出店戦略の見直しです。
倉庫型の大型店を展開、組み立て式家具の販売を中心に北欧の世界観に基づく雑貨売り場やカフェも併設して事業を拡大してきたイケアですが、消費者の嗜好の変化に対応し、ここ数年、世界で都心型小型店舗の展開に乗り出していました。
日本でも、コロナ禍のなか、原宿、渋谷、新宿、と順次新店がオープン。
いずれの店舗も若者や女性で賑わっています。
イケアの広島での出店戦略はどうなるのか、 「地区計画やまちづくりガイドラインに沿い、広島市の発展に寄与するような開発をしていきたい」 とする住友不動産がどのようなプランを出してくるのか、広島の方々は状況を注視しています。
元イケア予定地と同じ「二葉の里地区」には、もうひとつ案件があります。
駅前にJR西日本広島支社 がありましたが、同支社が2020年11月に新社屋へと移転。
旧社屋の一部撤去工事が2021年5月に始まっています。
JR西日本の発表によれば、撤去部分の暫定的な開発を進めつつ、最終的な土地開発方針を固めていく流れのようです。
「二葉の里地区」の両案件、いずれも県・市・民間事業者の連携のもとで、将来像が見出されていくことと思います。
さて、余談となりますが… イケアの広島への大型店出店見送り発表とほぼ同タイミングで、同社がフィリピンに初出店したとの報に接しました。
マニラの巨大商業施設に隣接する店舗の延床面積は68,000㎡(東京ドーム約1.5個分)で、世界最大だそうです。
広い店内で小さな子どもたちを連れたフィリピンの大家族が買物を楽しむ姿が目に浮かびました。
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