2018/10/12
不動産鑑定士・伊藤由美子です。
10月も半ばとなりました。
先週末の3連休には、山や森へと自然を感じにお出掛けになった方も多いのではないでしょうか。
今日は高原別荘地についての話題をお届けしたいと思います。
日本で、ザ・高原別荘地といえば… 言わずと知れた軽井沢です。
軽井沢は経済的にも文化的にも東京都心部の状況との連動性が高く、「東京24区」と称されることも。
他を圧倒するステータスを誇る別荘地です。
その軽井沢町の人気エリアの地価は、景気や株価の上昇と軌を一にして数年来、上昇を続けています。
もはやバブル、との声も…
中小規模の築年が経過した中古別荘であっても、都内物件かとみまごうような価格で売りに出されていて驚きます。
軽井沢はさておき… 首都圏周辺で軽井沢と同じく東京からのアクセスが良い、那須や富士といった高原別荘地についての最近の状況はどうでしょう。
これは軽井沢も同じですが、地価は二極化しています。
利便性や快適性に難のある場所は下げ続けています。
一方で、一定の競争力が認められる土地の地価はこのところ安定的です。(軽井沢のようなバブル状態にはありません。)
バブル時代のリゾート法の施行から30年あまり。
当時働き盛りだった方々が購入・所有してきた別荘が、代替わりの時期を迎えています。
身体に不自由を覚えるようになってきた所有者の方が終活として処分を決めた、相続が発生したけれど相続人は別荘に全く興味がない… といったような事情で手頃な値段で別荘の売り希望が出される一方で、そのような別荘をこれまでとは少し違った動機で購入する30代、40代の方が現れてきました。
彼らはステータス性に魅力を感じるのではなく、別荘の現実的な利用に価値を見い出しています。
例えば、震災や集中豪雨といった自然災害が度重なったことを受けて、非常用に今の住まい以外の拠点がほしい、と考えるようになった方。
安心を得られ、かつ年に何度か、子どもに自然体験をさせたり、仲間たちとレジャーを楽しんだり、親戚に貸したりできるのであれば価値あり、とおっしゃいます。
都心居住の共働き家庭の増加は、この流れを後押ししていくのではないでしょうか。
あるいは、社会的地位を得た独身ワーキングウーマンで、自然を好まれる方。
中古別荘は、週末のリフレッシュの場や仕事のためのサードプレイスとして高い買物ではない、とお考えです。
私の旧友も近年、富士山のふもとの鳴沢町に別荘を購入しました。
先日、遊びにお誘いいただいたのですが、キジが遊びにくるお庭で栗やクルミを拾ったり、深い緑に包まれながら読書をしたり、これまであまり自然と親しんでこなかった私ですが、日常とは違う時間が流れる高原別荘ライフにすっかり魅了されました。
弊社は法人・個人、両方のお客さまから、継続的に別荘の評価ご依頼をうけたまわっています。
別荘マーケットの市場参加者の状況については、今後も注視を続けてまいります。
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