裁判や調停にかかる不動産評価事例 ~離婚時の財産分与に「不動産調査報告書」を活用

2022/08/09

 
裁調2
FRAコンサルティング・代表の降矢です。

本日は、離婚に際した財産分与の案件で、「不動産調査報告書」で相手方の納得を得ることができた、調停にかかる成功事例をご紹介します。

なお、プライバシーに配慮し、事例は一部改変をしております。
 
 

ご依頼者は、弊社とかねてから業務上のお付き合いがある方でした。

離婚協議中の奥様への財産分与を予定しており、所有不動産の適正な市場価格を把握したいとのこと。
 

評価対象物件は東京都内・城東エリアにある、事務所併用住宅、店舗付共同住宅、駐車場です。

本件ではそれぞれの物件ごとに「不動産調査報告書」を合計3通、発行しました。
 
1物件30ページ前後の報告書にて、対象不動産の現況と不動産マーケットの状況、評価額算定過程について詳述。

3物件合計で1億8000万円ほどとの評価となりました。
 

それに対し、奥様側は合計2億6000万円と主張。

しかし、その論拠は、エクセル計算による簡単なペーパ1枚のみでした。
 

ご主人、奥様、それぞれの側の弁護士が一堂に会した調停の場において、弊社発行の調査報告書をベースとした協議が進められました。

最終的に奥様のご納得が得られて、ほぼ弊社算定額での和解が成立しました。
 
 

不動産鑑定士による確かな根拠に基づく不動産評価によって、財産分与のスムーズな決着離婚問題の早期解決をご希望の方は、お問合せフォームまたはお電話 (03-3626-5160) にてどうぞお気軽にご連絡ください。