2017/06/30
伊藤由美子です。
住宅のトレンドテーマ「環境」については、2つの角度から2回に分けてお話をしたいと思います。
今日は1回目です。
(1)地球環境にやさしい住宅をつくる
家庭のエネルギー使用が環境に与える負荷は大きいです。
環境省と国立環境研究所のとりまとめによれば、2015年度の温室効果ガス排出量(確報値)において、家庭部門の排出するCO2量は国内総排出量の15.6%を占めます。
住宅エコポイント、省エネ住宅ポイントなどの制度で、政府は省エネ住宅の新築やエコリフォームの普及を目指してきました。
政策に加え、地球環境保護の意識や節約意識の高まりにより、住宅の新築やリフォーム、住まい方を考えるときに省エネへの配慮をする方が多くなっています。
ところで、省エネ住宅とは、どのような住宅を言うのでしょう?
環境省は以下の「エコハウス」を提案しています。
◆エコハウスの基本
地域の気候風土や敷地の条件、住まい方に応じて自然エネルギーが最大限に活かされること、さらに身近に手に入る地域の材料を使うなど、環境に負担をかけない方法で建てられること
◆エコハウスの3つのテーマ
1)環境基本性能の確保
①断熱 ②気密 ③日射遮蔽 ④日射導入 ⑤蓄熱 ⑥通風 ⑦換気 ⑧自然素材
といったことを十分に理解し、実践する。
基本性能を確保することで、住まいに必要なエネルギーを最小限に抑えることができ、かつ快適な住宅となる。
2)自然・再生可能エネルギー活用
必要なエネルギーは自然エネルギーを最大限利用し、なるべく化石燃料に頼らない生活をおくる。
地域の特徴から、太陽光、太陽熱、風、地中熱、水、バイオマス、温度差を上手に生かす技術や工夫が大切。
3)エコライフスタイルと住まい方
集まって住むための新しい仕組みや、農地付き住宅のような新しいライフスタイルを考える。
日除けのための草木を植えたり、暑い時は窓を開ける、寒い時は一枚着るなど、住まい手の意識や行動も大切。
以上の基本的なテーマに加えて、もう一つ。
4)地域らしさ
エコハウスがそれぞれの地域で永く受け入れられる、魅力ある住宅であるためには、地域の気候風土、文化に根ざした、地域らしい住宅であることが大切。
地域らしさは、地域の気候風土、文化などにより培われてきた地域資源。周辺環境、材料、工法、デザインなど、地域の特色を生かした住宅とする。
エコハウスの具体的なモデルは、こちらのサイトで見ることができます。
鑑定評価でもエコを実践していきたいと思っています↓
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