FRAコンサルティングの伊藤由美子です。

前回ブログ では『世田谷名木百選』をテーマとしたまち歩きをご提案をしました。

本日は世田谷の『地域風景資産』についてご紹介します。

 
世田谷区は、良好な景観の形成促進のために制定された「景観法」に基づく景観行政団体として、身近な風景を守り、育て、つくることを目的とする「世田谷区風景づくり条例」を定めています。

 
この条例の第13条に、

区長は、区民等が地域の個性や魅力を共有し、風景づくりを推進する手掛かりとなるよう、風景づくりに寄与している建築物等若しくは木竹又はこれらを含む区域その他規則で定めるものを、区民等の参加の下に、地域風景資産として選定することができる。

24723
とあり、現在までに86箇所地域風景資産に選定されました。
 

区は、すべての箇所が写真とともに一覧できる 『せたがや風景MAP』 を作成・配布しています。

世田谷区HPからも地域風景資産の情報にアクセス可能です。

せたがや風景MAP(令和2年度改訂版)を発行しました

 
 
86箇所の中から… 私の お薦めスポットベスト3 をご紹介します!

緑文字のクリックで世田谷区の紹介ページが開きます。そちららで写真をご覧いただけます。)

 

旧小坂家別邸と崖線庭園

1937年(昭和12年)に建てられた小坂順造氏(衆議院議員などを歴任)の別邸・庭園。
1000㎡超の敷地内を散策し、縁側にて足を休めると、時間がゆっくり流れるような気がします。

世田谷区瀬田4-41-21

 

都立園芸高校の並木とみどり空間

1908年(明治41年)に日本初の園芸学校として創立された農業・園芸専門高校である都立園芸高校。
9万㎡(東京ドームの2.3倍)という敷地に、正門から校舎へと続くイチョウ並木をはじめ樹齢100年超の木々や草花が豊かな緑あふれる空間を作り出し、鶏、犬、鳩などの動物も育てられています。
5月のバラ園公開や11月の園芸展(文化祭)の折に学内を見学でき、都内にいるとは思えないそのスケールの大きさに圧倒されます。

世田谷区深沢5-38-1

 

豪徳寺参道の松並木

1480年(文明12年)、世田谷城主・吉良政忠が創建し、江戸時代には彦根藩主である井伊家の菩提寺となった豪徳寺。
松の巨木が並び立つ参道を歩いて境内に入ると、京都にいるかのように思えてきます。

世田谷区豪徳寺2-24-7

 

以上3箇所、いずれも”緑に包まれながら歴史を思い、非日常感を味わうことができる”というのがお薦めのポイントです。
 
世田谷区の土地・建物についてご相談がおありの際は、弊社不動産鑑定士にお気軽にご連絡(03-3626-5160)くださいませ。