FRAコンサルティングの伊藤由美子です。
 
都市部の鑑定評価の際に欠かすことができないもの…それは「住宅地図」。

「住宅地図」とは、1棟、1戸ごとの戸別情報(居住者名・建物名・建物の平面形など)を記載している地図帳の総称です。
 
住宅地図を見るだけで、対象不動産の近隣地域やその周辺の様子がかなりわかります。

鑑定準備の段階から評価額を決定する最終段階まで、常に傍らに住宅地図を置いて作業を進めています。
 
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個人的な思考の整理のために、B4~A4サイズの地図をメンディングテープで接合して左の写真のような巨大地図を自作することも。

 

 
 
不動産会社や不動産ファンド、あるいは公的機関といったお客さまからのご依頼では、近い場所にある複数の不動産の鑑定を同時にさせていただくことがあります。

そのような時には大きな一枚地図を用意して対象不動産それぞれをプロットし、個々の不動産の個性を相互に比較しながら厳密に把握しています。

さらに、評価で採用する取引事例や賃貸事例などの物件の場所も図面上に落とし込み、事例地の地域環境の違いを捉えやすくします。
 
また、最新の住宅地図で今の様子を知るだけでなく、過去に出版された住宅地図を辿って、対象不動産が所在する土地やその周辺が過去どのような用途で使用されていたかを調べることで、その土地の地歴の調査をすることもあります。

この地歴調査の結果は、対象土地の土壌汚染の可能性の判定時に参考情報となります。
 
住宅地図・地歴調査について、国内最大級の住宅地図コレクションを有する国立国会図書館が、リーフレットを発行しています。

以下リンクよりご覧になってみて下さい。

住宅地図の調べ方(地歴調査など)

 
 
さて、そんな”使える”住宅地図を出版する最大手の会社が、株式会社ゼンリンです。

同社は来たる6月6日(土)、”世界と日本の歴史および、歴史を映し出す地図の紹介”がコンセプトの「ゼンリンミュージアム」をオープンするとのこと。

2003年から2019年まで「ゼンリン地図の資料館」があった場所(福岡県北九州市・JR小倉駅より徒歩10分)に、展示面積と展示点数を大幅に拡大したミュージアムを設置するそうです。

詳細については、同社ホームページにてご確認ください。
 
ミュージアムは東京からは少々遠いですが、ゼンリン住宅地図のファンとしては、是非いつの日か訪ねてみたいです!
 
北九州市といえば…新型コロナウイルスの感染者数がこのところ急増していると報じられています。

もともとは4月だったところが、6月へと延期とされたゼンリンミュージアムのオープン。

再延期にならないよう、感染者数の増加に歯止めがかかりますように…

 
 

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