FRAコンサルティング代表の不動産鑑定士・降矢等です。

このほど「令和元年 地価調査」の結果が発表となりました。

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  地価公示と地価調査の違い

 

今回の地価調査で発表されたのは7月1日時点の価格です。
 
都内に設定された評価ポイント(基準地)の価格は、全用途の平均で、前年比4.1%上昇しました。上昇は7年連続です。

商業地については、訪日外国人観光客が多い地域や再開発が進む地点の地価が大きく上がりました。

 
2318096f2a7d5b0a4d66953e9ed7a1ea_s私が地価調査の鑑定評価員として所属する区部第5分科会の担当エリアには、東京を代表する観光地・浅草があります。
 
半年前(1月1日時点)の平成31年度地価公示、一年前の平成30年度地価調査、の折にも、浅草の不動産市況の活況について当ブログで言及・解説してまいりましたが、令和に入ってからも、浅草の不動産市場の勢いは衰えず、関係者の耳目を集めています。
 

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平成31年地価公示では、浅草の中心地である浅草1丁目の評価ポイント・台東5-4が都内商業地の上昇率ランキングのトップでした。
 
続く今回の令和元年地価調査でも、同じ浅草1丁目にあるポイント・台東5-1が、上昇率34.5%都内商業地のトップです。

ちなみに、台東5-1の平成30年地価調査の時点における上昇率は15.4%。昨年は都内第2位でした。
 

台東5-23

台東5-23

 

浅草1丁目には、令和元年から新たに2地点の基準地が新設になっています。

台東5-23(浅草1-30-11)
台東5-24(浅草1-9-2)

 

台東5-24

台東5-24

 

 

この10数年の間、東京都での基準地の新設はありませんでした。
近年、地価上昇が勢いづいていることを受けて都が増設を決定した10ポイントのうち、浅草の2地点以外は中心区への設定です。

 
 
 
先月の地価調査結果の発表前後には、私どもへ複数の記者の方から市況についてのお問い合わせがありましたが、ホテル用や事業用を中心に浅草エリア不動産への引き合いは強いです。
 

次回令和2年の地価調査、価格時点は東京オリンピック・パラリンピックの開催直前(7月1日)、発表は閉会後(9月後半)となります。
 
向こう1年、引き続き市況をしっかりと見つめてまいります。

 
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