不動産鑑定士・伊藤由美子です。

本日のブログでは、2019年版の「観光白書」(6月21日発表)を取り上げます。
 
前回ブログの最後で、地方都市での地域の魅力を活かした民泊の成功例に触れましたが、6月に観光庁が発表した「観光白書」では、地方部を訪れる訪日外国人が年々増加している状況について詳細に記されていました。

地方での民泊挑戦には追い風が吹いていることがわかります。
 
訪問先を三大都市圏(東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫の8都府県)とそれ以外の地方部に分けたとき、地方部を訪れる訪日外国人旅行者の割合は下図のように年々高まって、2018年には57.7%に達しています。
 
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観光庁「訪日外国人消費動向調査」および日本政府観光局「訪日外客数」に基づき観光庁作成

 

このように、地方を訪れる訪日外国人旅行者の増加していることについて、外国人旅行者の関心が多様化し、さまざまな「コト消費」への関心が高まっていることが背景の一つとして考えられています。
 

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観光庁「訪日外国人消費動向調査」に基づき観光庁作成

 

「コト消費」の誘引力の高い地域には、東北、中部、中国、四国、九州の各県が上位に。
 

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観光庁「訪日外国人消費動向調査」に基づき観光庁作成

 
 
その土地でしか体験できないコトを磨いてその魅力を外へと発信し、交流人口を増やしていくことが、人口減少時代の日本において、地域の豊かさを保ち、不動産価値を維持向上するために重要になっていると思います。
 
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