FRAコンサルティングの伊藤です。

2019年5月1日時点の川崎市の人口は、1,526,630人となり、20ある政令指定都市の人口ランキングで神戸市を抜き6位になりました。

今日は川崎の人口が増加を続ける背景について見てまいります。
 

川崎市が政令市となった1972年、その人口は98万人ほどでした。

市の人口は、50年弱のあいだに1.5倍超となったことになります。

国として人口減少時代に入ったいまも、川崎市の人口は増加傾向を維持しています。

 

川崎市の報道発表資料によると、平成のあいだの人口増加率(平成2年国勢調査結果と平成30年10月1日時点の推計人口の比較による)は29.22%。

これは政令市でトップの増加率だそうです。

川崎市報道発表資料「川崎市の人口が神戸市を上回り、政令市第6位に!」

 

 
bc99d1b76fb12809e03cb4a2bb080d5f_s川崎市は、首都圏、それも東京と横浜の中間に位置するという交通利便性の高さから、市内各所で人口が増え続けてきました。

とくに昨今顕著な人口増加をもたらした要因は… 武蔵小杉駅周辺でのマンション開発です!

もともと武蔵小杉駅周辺は、川崎市の中央、京浜工業地帯の一郭にあって工場が集積し、社宅等の住宅や商店街もある、というエリアでした。

 

それが2007年の不二サッシ本社工場ほか工場移転が相次ぎ、その跡地や未利用地にマンションが建設され、商業施設や公共施設の設置も進みました。

 

2010年にはJR横須賀線の新駅・武蔵小杉駅が開業して、交通利便性がさらに向上。

渋谷、新宿、横浜、東京、成田空港等と乗り換えなしでつながる武蔵小杉は、人気の「住みたいまち」となり、知名度を上げています。

 
社会人となって間もないころ、武蔵小杉で東横線-南武線の乗り換えをすることがよくあったのですが、記憶に残るその当時の武蔵小杉の駅周辺の風景と、当時から20年経ったいま、横浜に向かう東横線車中から見える高層マンションの林立する武蔵小杉の姿は、かけ離れすぎていて、もはや頭の中で場所を一致させることがむずかしいです…

 

渋谷で働く私の友人(実家は横浜)夫妻は子どもの誕生をきっかけに武蔵小杉に転居しました。

この夫妻のように、市外から市内に移り住む子育て世代が多いゆえ今後も一定の出生数が見込まれ、また進学や就職を機に川崎に住み始める若年層も多くなっています。

 

川崎市は2030年に約158万7000人まで人口が伸びると推計しています。

伸びる地域・縮む地域という「地域の二極化」を分析するとき、川崎への注目が薄れることはなさそうです。
 

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