不動産鑑定士・降矢等です。

前回までのブログで、台東区にあって世界的知名度を誇る浅草の地価についてお話してまいりました。

本日は、台東区の浅草以外の地域について、平成31年地価公示をふまえつつ見ていきます。

 

浅草の北側、台東区の北東部(千束、三ノ輪、日本堤、東浅草、清川等)にも、事業用不動産の需要が広がっています。区内では価格水準が低めのエリアで、採算がとりやすいと判断されているようです。

 
 

4b6be93bb065e93c1108074bbfe50ca0b_s浅草から南へ、蔵前そして浅草橋へと向かう一帯も、需要が年々高まっています。

浅草や上野へのアクセスが良く、その他地域への公共交通の便も良好であり、特に浅草橋駅周辺は外国人に人気の秋葉原にも隣接していることから、有名繁華街ではなくその徒歩圏の周辺に宿をとって観光の拠点としようという需要にマッチした地域となっており、大きなスーツケースを各人1つずつ携えた家族旅行とおぼしき外国人グループの姿が見られます。

 

浅草橋については、こういった目的を持って到着した外国人以外に、勘違いして駅に降り立つ外国人の方も多いようです…
JR総武線浅草橋駅のホームには、

「ここは浅草ではありません。浅草へは都営浅草線へお乗り換え下さい。
なお、当駅から浅草までは、徒歩で30~40分位の距離があります」

と、丁寧な掲示がされています。

 
 

台東区西側の上野・御徒町エリアの商業地の需要も堅調で、平成31年地価公示の評価地点はいずれも1割前後の上昇を見せました。
 
 

台東区は観光都市として、東京スカイツリー開業の数年前より、観光客増加を見据え、商店街の景観整備浅草文化観光センターの設置などさまざまな取り組みをスタートさせていました。
 
区や区内事業者が蒔いた種が、時流に乗って成長し、平成の終わりにしっかり結実したように思います。
 
 
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