不動産鑑定士の降矢等です。
 

ITを活用した不動産関連サービス(不動産テック)が広がりを見せていますが、そのなかにはビッグデータから不動産価格を自動推定するサービスがあります。

 


不動産についてのさまざまなインターネット上の情報を、個々人が手作業で収集している部分を機械が担ってくれるというのは、省力化・コスト削減でメリットが大きいですね。

 
自動推定価格も一次的な参考情報として活用できるものだと思います。

 

 

不動産テックの進展で、消費者の方はより手軽に多くの情報を得られ、不動産業者の方の業務はより効率化されるようになりました。

私たち不動産鑑定士も市場調査の新たな手段を得ることができました。

 
 
しかし不動産鑑定士の本分である「不動産鑑定評価基準」等に基づいて鑑定を行う業務に関して、不動産テックの波が及んでいるようにはまだ感じません。
 

不動産鑑定士は、ご依頼者様より報酬(鑑定料や不動産調査手数料)を頂戴し、つまり「有料」で、不動産鑑定や評価を含む調査、価格査定、賃料査定などを『業として』行うことのできる唯一の不動産スペシャリストです。

無料サービスとしての査定とは異なり、評価した価格や賃料について、公に責任を負っています。
 
対象物はひとつとして同じもののない不動産で、評価の過程は物件の類型ごとに異なり相当に複雑ですので、鑑定評価の完全自動化というのは難しいであろうと思えます。

 
 
とはいえ鑑定評価基準を取り込み、試行錯誤と学習を重ねたAIが”荒い”価格を導出する日はいずれ現実となるでしょう。
 
不動産鑑定士は、その”荒い”価格をたたき台として、正しい判断による修正を加えて鑑定評価額を確定させる・・・大きく世の中全体が変わる中では、不動産鑑定士の仕事にそんな変化があったとしても不思議ではないですね。

 

どのような世の中になったとしても、「結果に責任を持てるのは人間だけ」です。

弊社鑑定士一同、これからも責任ある鑑定評価を行ってまいります。

 

 

 

不動産の正しい価格の判定は、不動産鑑定士にお任せください!↓

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