FRAコンサルティングの伊藤です。
 
前回、弊社代表の降矢が、「水害」に関するブログを書かせていただきました。
 
墨田区・江東区のような東京東部地域のみならず、東京西部の世田谷区でも水害対策は課題です。

全国の子ども向け新聞のこども記者が集まって未来を考える「第1回こども新聞サミット」(2017年4月3日・4日 日本科学未来館にて開催)に長男が参加し、そこで「世田谷区の水害」について発表をしました。
 

小学生の調査・発表内容ですが、おとなの新聞記者さんのサポートを得て、世田谷区役所への取材も行っています。
世田谷にお住まいの皆さまほか、ご参考となれば幸いと思いました。
よろしければ、資料画像とともに、お目通しくださいませ。

 


 

世田谷・水害

 

地球温暖化の影響と考えられる「集中豪雨による水害」は世田谷区でも深刻です。

集中豪雨とは、同じ場所で短時間に多量の雨が降ることです。ゲリラ豪雨と呼ばれることもあります。
 

資料の【図1】を見て下さい。気象庁が1976年から2013年まで毎年の大雨の回数を調べたところ、明らかに大雨の回数は年々増えていて、10年あたり21.5回増加しました。

そして、水害には、川から水があふれる場合と、下水道から水があふれる場合があります。

 

下水道は1時間あたり50ミリの雨が流せる設計となっているそうです。

でも、集中豪雨のときは、50ミリ以上の雨が降り、下水道の水があふれ、道路が川のようになってしまい、その水が家に流れ込んで、家の中が水びたしになってしまうことがあります。

 

2013年7月、区内で下水道から水があふれたことによる水害がおきました。

【写真1】を見て下さい。このマンションの1階は道路より低くなっていて、道路から1階の廊下に水が流れ込み、足のアキレスけんの辺りまで浸かるほど水がたまってしまったそうです。

 

ぼくは世田谷での水害について詳しく知りたいと思い、世田谷区役所環境計画課に取材にいきました。

職員の方から、世田谷区の水害対策を3つ教えてもらいました。

まず、【写真3】を見てください。世田谷区では降った雨水が下水道へ一気に流れないように貯めておく「雨水くん」というたるの設置をすすめています。この「雨水くん」は世田谷区役所にあるものですが、個人の家にも置けます。

また、世田谷区は、大雨が降ったときに水害がおきる可能性が高い場所を示した「こう水ハザードマップ」を作っています。マップには避難所や日頃からの備えについての説明が書かれています。

そして、区民が自分たちで水害から身を守るため、区内の52ヶ所に「土のうステーション」を設置しています。【写真4】が土のうステーションです。

 


 

 

”ゲリラ豪雨”は、正式な気象用語ではなく、マスコミを通じて一般化した用語なのだそうです。

自治体からの情報提供に注意を払い、災害対策を進めるよう心がけたいと思います。

 

 

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