社会的意義の大きい地籍調査ですが、進捗ははかばかしくありません。

 

 

4cc7736af99025e6077fce3b4e9936_s1951年の調査開始から65年超を経て、国全体の進捗率は52%にとどまっています。

 

特に、山村部(林地)は45%、都市部(人口集中地区)は24%の進捗で、取り組みの遅れが目立ちます。

(2016年度末時点)

 

 

地籍調査が進まない理由については、国土交通省が詳しい分析を行っています。
その内容に基づき、山村部と都市部に分けて見ていきたいと思います。
(参考: 国土交通省  地籍調査Webサイト ~地籍調査が進まない要因

 

 
◆山村部で地籍調査が進まない理由◆

 
① 登記所の図面の精度が悪い

山村部では、登記所に備え付けられている図面が精度上問題のある昔の図面を基にしている場合が多く、現状と大きく異なっているなど、地籍調査を実施する場合の基礎資料として使用することが難しい場合が多くあります。

 

 
② 調査の優先度が高くならない

山村部は、他の地域と比べれば土地取引等が少ないにも関わらず、地籍調査を実施するためには一定の費用と手間がかかることから、山村部を優先的に調査を実施しようという市町村内の気運が高まりづらい状況です。

 

 
③ 調査が困難な地域が存在

山村部には、急傾斜地など危険な箇所や、山奥で容易にはたどり着けない箇所などもあり、測量や調査を実施することが困難な地域が存在します。

 

 
④ 土地所有者等の高齢化等の進行

山村部では、土地所有者等の高齢化や不在村化が他の地域と比べて著しく進行しており、またこれに合わせて山林の荒廃も進んでいることから、土地の境界の確認に必要な人証や物証が失われつつあります。
このため、地籍調査を円滑に実施することが困難になってきています。

 

 

 

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