降矢等です。

前回に続き、最近の報道に関するブログをお届けします。

 

cbd6859ce3972f9d5ca3ba12bb9ed39c_s東京湾の中央防波堤埋め立て地の帰属を江東区、大田区の双方が主張している問題で、東京都が約500ヘクタールの土地のうち86.2%を江東区、13.8%を大田区とする調停案を示しました。

 

しかし、大田区はこの案を受け入れず、江東区を相手取っての提訴に踏み切り、これを受けて都は調停打ち切りを決めたことが明らかになりました。

 

 
弊社は2年ほど前、この中央防波堤埋め立て地の鑑定評価をさせて頂きました。

 
東京都からのご依頼です。帰属の決まっていないこちらの土地は東京都港湾局が管理し、民間へ倉庫用地やコンテナ置場等として貸付が行われています。この貸付のための鑑定評価でした。

 
不動産鑑定評価書で、最初に書かなければならないのが対象不動産の所在です。
その所在表示で市区町村の記載ができない、というのは私の鑑定士人生で初めてのケースでした。

 

「中央防波堤内側埋立地のうち 〇〇〇㎡」

 

帰属のない土地はこう記すしかありませんでした。

 

 

中央防波堤内側埋立地は、平成8年に埋立が完了し、現在は第二航路海底トンネル・臨海トンネル・東京ゲートブリッジの3ルートで有明ほか周辺地域と接続されています。

オリンピックの競技会場となるほか、工業地(港湾関連用地や埠頭用地等)という位置付けのもとで今後の開発が見込まれ、交通量増加に対応すべく新たな臨港道路も整備されます。

東京港を成し、羽田空港、都心へのアクセスが容易で、実は「陸・海・空の結節点」と呼ぶべき地理的優位性があるエリアなのです。

 

こういった中央防波堤埋め立て地の持つポテンシャルが、帰属問題が複雑な様相となっている背景にあります。

 

 

オリンピックまでの解決は本当にもう無理なのでしょうか… 今後も動向を注視していきます。

 

 

 
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